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色彩への旅/フジタの色彩を分析
フジタは中南米への旅行によって、1920年代の絵画とは対照的な、色彩豊かな表現手法を獲得しますが、それには現地の風景や民族衣装、滞在先で目にした建物や壁画の色彩などの影響が指摘できます。
たとえば、《メキシコに於けるマドレーヌ》では、背景の植物の緑や衣服の赤い花の模様など、対照となる色や類似する色とのバランスを上手く活かし、色のグラデーションによって対象の質感を表現するなどの工夫を行っています。
本展では、色相、明度、彩度を3次元空間化したマンセル・カラー・システムを使い、主に旅先で制作した絵画作品を中心に、フジタの色彩の特質を科学的に分析します。
色彩分析・監修:三木 学(色彩研究者)
色補正:平井 経太(千葉大学大学院工学研究院准教授)
INDEX
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01展覧会について
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03レオナール・フジタと旅
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04インフォメーション
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