Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年
19世紀後半から盛んになるジャポニスムは、欧米の芸術に大きな刺激を与え、モネやゴッホなどの創作の重要なインスピレーション源となりました。時を同じくして、黒田清輝をはじめとする日本人画学生がフランスへ留学し、彼らが現地で学んだ美術はその後の近代日本美術の礎となっていきました。大正期には、雑誌『白樺』を通じた日本人のゴッホ信仰、セザンヌやルノワールへの傾倒が強まるなど、異国への憧憬は芸術家たちの想像力をますますかき立てていったのです。
近代化の進む激動の時代、日本とフランスという2つの国は、新しい美の基準や感性を模索する上で互いに必要不可欠な存在だったといえます。本展は、大量のモノや情報、そして人の往来が可能となった時代に、双方の芸術が織りなした「美の往還」を、ポーラ美術館の西洋絵画および日本の洋画コレクションを軸に辿る試みです。
また、現代の私たちも度々経験する異文化に対する憧れや好奇心、幻想や「ずれ」にも着目します。こうした経験や感覚をテーマとして制作された、国際的に活躍する現代のアーティストの作品を通して、異文化理解の本質や魅力にも迫ります。
■森村泰昌オンライントーク(全6話)
「Connections展で“まねぶ”!」
講師
森村泰昌(美術家)
公開日
第1回:2月12日
①なぜ、ゴッホなのか?
第2回:2月19日
②黒田清輝は日本に何をもたらしたか
第3回:2月26日
③ゴッホ、セザンヌ、ルノワールを「まねる」
④記憶の中の佐伯祐三
第4回:3月5日
⑤ゴッホのひまわり、セザンヌのりんご
⑥日本近代の「青春の自画像」
ポーラ美術館公式 YouTube チャンネルにて配信
https://www.youtube.com/user/polamuseum
■荒木悠オンライントーク
「Connections展開催記念 荒木悠、新作を語る」
講師
荒木悠(美術家)
公開日
3月3日
ポーラ美術館公式 Youtube チャンネル
https://www.youtube.com/user/polamuseum
主催: 公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館