ポーラ美術館（神奈川県箱根町）は、2023年7月1日付で現館長の木島俊介が退任し、新館長には、ホテル業界における女性総支配人の先駆者的存在である、野口弘子が就任することをお知らせします。

木島俊介は、2014年7月以来9年間にわたりポーラ美術館を率いてきました。在任中は国際的なネットワークと美術評論家としての豊富な知見のもと、新たな作品収集活動や「ピカソとシャガール」展、「モネとマティス」展などコレクションの魅力をより高める展覧会企画に関わり、開館10周年を経て活動の広がりを見せる当館の発展に貢献しました。

木島の任を引き継ぐ野口弘子は、2006年から11年間箱根の地で、日本人女性として初めて国際的ラグジュアリーホテルの総支配人を務めるなど、ホスピタリティのプロフェッショナルとして数多くの実績を重ね、グローバルに活躍しています。国際的な感覚をもったリーダーシップのもと、箱根の地域との結びつきの強化や「おもてなし」の抜本的な見直しによる体験価値の向上に手腕を発揮することを期待し、新館長への就任決定の運びとなりました。

国際的な人の往来が回復し、箱根が改めて注目されるいま、ポーラ美術館は新たな体制のもと、2032年ビジョンとして掲げる「心をゆさぶる美術館」の実現に向けて、地域に開かれた美術館として新たなステージへと向かいます。

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