展覧会
12/14
2024
5/18
2025

ポーラ美術館コレクション選

2024.12.14 — 2025.05.18

会期

2024年12月14日(土)~2025年5月18日(日)

 

会場

展示室4

 

 

ポーラ美術館のコレクションのなかから、「かたち」にまつわる作品をご紹介いたします。

 

故郷であるプロヴァンス地方の自然をこよなく愛したポール・セザンヌは、「自然を円筒、球、円錐によって扱いなさい」との言葉を残しています。観察した自然を純粋な形態へと還元し、造形による自律的な絵画空間の構築を目論んだセザンヌの言葉は、20世紀初頭における新たな美術運動の進展に拍車をかけました。

 

セザンヌの独創的な表現を目の当たりにして、かたちの冒険をさらに推し進めたのがパブロ・ピカソです。描く対象である現実を多角的な視点から観察したうえで解体したのちに、幾何学的な形態で再構成するというキュビスムの手法で時代の寵児となったピカソは、第一次世界大戦後の古典主義への回帰を経て、いっそう自由な形態の探究へと歩みを進めます。

 

そのほか、コレクションのなかから彫刻やガラス工芸といったさまざまなジャンルや時代に特有の「かたち」を追い求めた、選りすぐりの作品をご紹介します。

ポール・セザンヌ《アルルカン》1888-1890年

ポール・セザンヌ《アルルカン》1888-1890年

エミール・ガレ《草花文耳付花器》1895年頃

エミール・ガレ《草花文耳付花器》1895年頃