ルネ・ラリックと香水瓶
会期
2015年4月1日(水)-9月27日(日)
会場
ポーラ美術館 展示室5
香水瓶は数ある化粧品の容器のなかでも、ひときわデザインを凝らしたものが多く、香水の名称とともに中に入れた香りへのイメージをかきたてます。
香りの歴史は紀元前にまでさかのぼることができますが、大衆化が進むのは19世紀以降、合成香料の開発により、量産が可能になってからといわれています。それに伴って香水を入れる容器も、はじめは重厚な工芸品だったものから、次第に洗練された、あるいは簡易なものへ変化していきました。そしておもちゃのような遊び心あふれる容器も登場しています。
本展示ではルネ・ラリックが手がけた作品を中心に、「ルネ・ラリックと香水瓶」、「20世紀の香水」、「ファッションと香り」、「香水瓶のさまざまな形」、「ガラス工芸、ルネ・ラリック」の5つのテーマに添って20世紀の香水瓶をご紹介します。ガラス工芸家としてのラリックの魅力を伝えるメーカー香水や、ファッションデザイナーが装いの一部として製作した香水、動物や身の回りの道具などを模した容器など、さまざまな香水瓶をお楽しみ下さい。
ルネ・ラリック 《アンブル・アンティーク(古代の琥珀)》 コティ 原型制作:1910年
ルネ・ラリック 《アンブル・アンティーク(古代の琥珀)》 コティ 原型制作:1910年
ルネ・ラリック 《桑の実形栓付香水瓶》 原型制作:1920年
ルネ・ラリック 《桑の実形栓付香水瓶》 原型制作:1920年
ルネ・ラリック 《ダン・ラ・ニュイ(夜中に)》 ウォルト 原型制作:1924年
ルネ・ラリック 《ダン・ラ・ニュイ(夜中に)》 ウォルト 原型制作:1924年
ルネ・ラリック 《クレールフォンテーヌ(澄んだ泉)》 原型制作:1931年
ルネ・ラリック 《クレールフォンテーヌ(澄んだ泉)》 原型制作:1931年
レオノール・フィニ 《ショッキング》 エルザ・スキャパレッリ 1937年
レオノール・フィニ 《ショッキング》 エルザ・スキャパレッリ 1937年
《ディオリン》 ボトルデザイン:バカラ クリスチャン・ディオール 1963年
《ディオリン》 ボトルデザイン:バカラ クリスチャン・ディオール 1963年