大西康明さんの「境の石」
野口弘子
12/12 2023
【館長日誌:アートの森で逢いましょう】
展示替えでクローズ中の美術館、館内は家が建つかと思うくらいの建築現場の雰囲気です。
そんな中、受付階にあるアトリウム ギャラリーがすでに新しい光を帯びて違う空気感に!
作業をしていたのは、次回の「HIRAKU Project」に出展するアーティストの大西康明さん。河原の石という有機的なものから型どりをした銅箔を球体や壁に取り付けていました。どうやって付けているのかとお聞きしたら、ひとつ体験させていただきました。役得ですね(笑)。
「なるほどー!こうなっているんですねー!」何度でも利用できる手法はとてもサステナブル。
銅箔はひとつとして同じ色が無く角度によって色が変わり、石という宙に浮かないはずの自然の物体の外側がリズミカルに浮いて語りかけてきます。
12月16日からの「モダン・タイムス・イン・パリ1925―機械時代のアートとデザイン」と同時開催の大西康明さんの「境の石」、ぜひご覧ください。