水浴の後

  • 作家名 ピエール・オーギュスト・ルノワール
  • 制作年 1915年
  • 技法・素材 油彩/カンヴァス
  • サイズ 38.8 x 50.5 cm
本作品に描かれた裸婦は、若々しい血色をたたえるとともに、周囲の自然の生命力を感じさせる色彩と呼応して、輝きを放っています。暗緑色の上に置かれた山吹色のハイライトは、ルノワールがとらえた強い光の効果を伝えており、その印象が画面全体にわたって描き出されています。 ルノワールが究極的にめざしたのは、戸外を舞台とした裸婦の群像を作り上げることでした。南フランスで得た強い光と豊かな自然、そして生命感溢れるモデルの存在は、最晩年にいたるまでルノワールを戸外での制作へとつき動かし、人物と風景との調和のヴィジョンを作品にもたらしました。