風景文花器

  • 作家名 ドーム兄弟
  • 制作年 1900-1910年
  • 技法・素材
  • サイズ 高25.8 径11.4 cm
葉を黄色に染めた秋の樹木の紅葉を描いている。あたかも印象派絵画のような即興的な筆のタッチを感じさせる表現が面白い。樹木の背景となる余白の色をほの暗い青紫にしたのは、反対色の取り合わせによるメリハリを考えてのことだろう。自然に即しながらもドラマティックな表情を生み出すデザイン力は、ドームが単なるガレの追随者ではなかったことを証明している。(『名作選』 2007)