ポーラ美術振興財団について
ポーラ美術振興財団の活動-2つの文化事業
ポーラ美術振興財団は、1996年5月、ポーラ創業家二代目の故鈴木常司(1930–2000)が私財を投じ設立されました。人の内なる美しさと心の豊かさを至上の価値とし、美と文化に貢献することを目的に設立された当財団は、2010年7月に公益財団法人に移行しました。ポーラ美術館を運営する「美術館事業」と合わせて、財団のもう一つの重要な活動が「助成事業」です。日本の美術分野のすそ野を広げ、また国際的な文化交流を活性化させるべく、①若手芸術家の在外研修、②美術館職員の調査研究、③美術に関する国際交流の3つの分野に対する助成事業を毎年実施しています。「美術館事業」と「助成事業」という公益性の高い文化事業を実施し、継続してゆくことで、日本の文化の発展と国際交流の促進に寄与しています。
公益財団法人ポーラ美術振興財団 ウェブサイト
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01若手芸術家の在外研修助成-430名以上の日本の作家たちとともに
財団の助成事業の一つである「若手芸術家の在外研修助成」は、日本の若手作家の海外研修を援助するものです。財団設立の1996年に開始され、以降今日まで毎年18名程度を採択する、日本を代表する作家助成事業のひとつです。海外で様々な研修に取り組むための助成金を給付し、作家が知見を広げ、より充実した創作活動の糧とすることを奨励しています。丸山直文、やなぎみわ、小金沢健人、曽根裕、村瀬恭子、さわひらき、田中功起、野口里佳、大山エンリコイサム、蓮沼執太ほか、これまで430名以上の作家が研修に参加しており、本助成を契機に多くの作家が海外に拠点を移すなど、その活動の幅を広げています。
ここではおもな助成作家をご紹介します。
ここではおもな助成作家をご紹介します。
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村瀬恭子
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蓮沼執太Shuta Hasunuma, Installation view of Compositions (2018) at Pioneer Works, New York
Photo by Takehiro Goto -
大山エンリコイサムEnrico Isamu Oyama in his Tokyo studio, 2022
Photo ©Go Itami -
田中功起Koki Tanaka, Precarious Tasks #9, 24hrs Gathering, 2014
Photo courtesy of the artist, Vitamin Creative Space, Guangzhou and Aoyama Meguro, Tokyo -
野口里佳撮影|島袋道浩
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丸山直文Copyright the artist
Courtesy of ShugoArts
Photo Shigeo Muto -
さわひらきCourtesy of the artist and Ota Fine Arts
02HIRAKU Projectについて
HIRAKU Projectは、美術の表現と美術館の可能性を「ひらく」ため、財団の「若手芸術家の在外研修助成」を受けた作家の活動を紹介する、展覧会のシリーズです。ポーラ美術館開館15周年にあたる2017年より開始し、同年に新設された「アトリウム ギャラリー」を会場としています。