ルドン ひらかれた夢ー幻想の世紀末から現代へ
19世紀末から20世紀初頭にかけてフランスで活動した芸術家オディロン・ルドン(1840―1916)は、印象派の画家たちとほぼ同じ世代に生まれながらも、全く異なる作風の絵画を描きました。
不気味な怪物たちがうごめく光景や、神秘的なヴィジョンに満ちた幻想的な世界を絵画にしたルドンは、心の奥に潜む「内なる世界」に孤独に向き合い、奇妙な作品を描いた孤高の芸術家と考えられてきました。
ところが近年、研究がすすみ、ルドンの新しい側面に光があてられています。最近になって公開されたルドンの手記や手紙を分析し、作品を時代の潮流の中で捉えなおしてみると、ルドンは美術史上の傑作や同時代の美術作品をはじめ、雑誌に掲載された自然科学の挿図や戯画といった、大衆文化からも大きな影響を受けていることがわかってきたのです。
本展覧会は、近年の研究をもとに、夢の世界に生きた孤高の幻想画家という従来のルドン像を超えて、様々な価値観が交錯する時代のなかで探究を続けたルドンの姿を捉えなおす試みです。さらに幻想や神秘の世界を追い求める現代作家との比較によって、ルドンの生み出した芸術の今日的な意義を検証します。
■「ルドン ひらかれた夢」記念講演会
日時:8月11日(土)
講師:本江 邦夫(多摩美術大学教授)
会場:ポーラ美術館 講堂
■ワークショップ「ルドンと私」
日時:10月7日(日) 14:00~15:30
講師:日比野克彦(岐阜県美術館 館長)
場所:講堂および展示室、ロビー
■トークショー「もっと!つながルドン!」
日時:2018年11月24日(土曜日) 14:00~15:30
講師:京極夏彦(小説家)/志水アキ(マンガ家)
場所:ポーラ美術館 カフェ・チューン
■ギャラリートーク
「ルドンのマジカル・ミステリー・ツアー」
・7月28日(土)「名作《日本風の花瓶》の謎に迫る!」
・9月15日(土)「ルドンと巨匠(オールド・マスター)たち―夢の源泉」
・10月6日(土)「ルドンと印象派」
・11月10日(土)「ルドンと現代美術」
各回14:00~14:40
■黒と色彩のハロウィンナイト
日時:2018年10月27日(土) 17:00-19:00
ハロウィン・コンサート
演奏時間:17:00-18:00
場 所:ポーラ美術館 カフェ・チューン
出 演:ONE TIME BRASS BAND
編成:tp 菅野淳史、tb 山田翔一、t.sax 高木沙耶、 b.sax 山中ヒデ之、sousaphone 宮岸拓路、snare 沼田遼太郎、bass drum, leader 三輪朋彦
秋の星座観測会
開催時間:18:00-19:00
場 所:ポーラ美術館 レストランアレイ テラス
協 力:株式会社vixen
※雨天中止
ご来館者プチ・プレゼント
ルドンの絵画に登場するモチーフ(目玉・花・蜘蛛)の衣類・アクセサリーを身につけてご来館いただいたお客様にハロウィンのお菓子をプレゼント。
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
協力:岐阜県美術館